居心地が良く、早く帰りたくなる家を造りたいと思います。ご家族のライフサイクルに対応し自然素材のエコロジーな家であれば尚良いと思います。この期間は日々の暮らしを見つめ直す良い機会です。あれもこれもではなく予算に合わせ取捨選択し、対話を積み重ねながら家造りをお手伝いし、建てた後その時々の生活に寄り添う住まいに変える長いお付き合いも願っています。
働きながら3人の子育てに追われるとても若いご夫婦が願望した「我が家」。予算が厳しい為、内外共スペース、設備は最小限。ひと続きの家全体を居心地を良くする為、断熱・気密・省エネには、最大限の配慮をしました。
区画整理で新しい住まいを余儀無くされた老夫婦の「終のすみか」。残された樹木、石を取り囲み、ほぼ平屋で、ゆったりと静かな暮らしを望まれ、快適化の為、断熱・気密・通風、ソーラーや屋上緑化にも取組みました。
老夫婦が暮らす田舎家は大きく真中は暗くて寒い。改修費も多額で「大きな家の中に小さな家」を造ることに。屋根を割って光庭を造り、その廻りに一通りの生活空間をコンパクトに配置し、快適に過ごされています。
高齢の両親を囲み兄弟世帯が一緒に住むと決め互いの独立性も保ちたいと要望のあった3世帯住宅。真中のV字露地アプローチが受け入れられ建物が出来た後、経年劣化や家族の変化に合わせ様々な改築・改修をしています。
一つの敷地を有効に使い姉弟が共同で家造りをする2世帯住宅。プライバシーを守りながら、互いの生活が垣間見え、往き来し、敷地に残す大銀杏を中心に船のデッキをイメージした対称形のツウィンハウスとしました。
家族が互いの居場所を持ちながら、ゆったりと良いものに囲まれて暮らしたいと要望がありました。バルコニーに面した諸室をオープンにし、広さ奥行き感、差し込む光や緑を感じ、想いのあるコーナーを配置しました。
経歴
1952年 鹿児島生まれ
1975年 早稲田大学理工学部建築学科
1975年-1979年 (株)INA新建築研究所
1979年-1981年 (株)アルテック建築研究所
1985年 夫高梨純とウィル設計室設立
1991年(有)ウィル設計室とする。
(2020.11.27 更新)