家づくりは楽しいものです。改めて家族との会話が進みます。時にはけんかをしながら、お互いの考えを再確認でき、さらに絆の強い家族となるきっかけが出来ます。しかし、そこには落とし穴が、それは100%の家を求めるときです。家は住んで作り上げ、家族と育む事で、完成します。ですから、最初は60%の望みを叶え、そこから、新たな家づくりを考えるようにしましょう。それが、厳しい予算の中で作り上げられる家づくりのこつです。
この建築家のWebサイトへ1階の格子の先、両側に玄関がある2世帯住居です。格子の先には中庭が有り、左側の母屋とつながっています。正面2階は子世帯で、丸い穴の空いた格子のバルコニーで、緩く両世帯が繋がっています。
静岡天竜の自然乾燥の杉を使った住宅です。L字の入り隅に玄関があり、中に入ると自然乾燥の杉の香りが一杯の部屋が、縦にも横にも広がっています。
都心の狭い住宅地に建っています。1階にプライベートな部屋をRCで囲み、2階に居間を持ち上げ、横格子で囲む事で、周りの視線を緩く遮っています。
平屋の中庭を囲む平面をもっています。キッチンが家の中心に配置され、司令塔として各部屋に視線が通るようにしています。欅の古材の大黒柱は、子供達の一番のお気に入りです。
7寸(21センチ)角の杉の大黒柱を中心に、その周りに吹き抜けを配して、人の気配がどこからでも感じられるような部屋を作っています。玄関から勝手口まで土間が家の中を縦断して、内部と外部を旨く繋いでいます。
京都好みの施主が集めた照明や古民家の建具を旨く配す事で、しっとりとした、和の空間を作り出しています。2階は昭和の洋室のように作られています。
経歴
工学院大学大学院建築学専攻修士課程修了、山下司建築研究所、中山繁信設計室勤務を経て、1996年村山隆司アトリエ設立。1992-2002年文化学院、東京YMCAデザイン研究所非常勤講師。現在、工学院大学建築学部非常勤講師、建築家住宅の会理事長