家づくりは、人生で最も楽しい遊びであると思うのですが、大半の人達はその遊びを放棄し、車でも買うように簡単に住まいを買ってしまいます。 それでは、結局、愛着のない住宅になってしまいます。 暮らし方や生き方に心棒があって、それを大切にしている人なら、自分だけの空間や審美眼を信じて、一緒に真剣に遊んでくれる建築家を探すことから始めてみてはいかがでしょうか。
この建築家のWebサイトへコンクリート打放しの天井が特徴的なリビングルーム。窓の外に広がる空と緑が、無機質なコンクリートと対をなして、互いの魅力を強調し合うモノトーンの内装も、屋外をより鮮やかに見せる。
閑静な住宅地になじむ、美しい曲線を持つ外観。変形敷地に多くの建設実績と経験を積んだからこその発想と構成力、技術力で、華やかで住み心地の良い、地上2階・地下1階の住まいを完成させた。
高さ6mの大空間のガラス窓は、ネイチャー映画さながらに、24時間365日、同じものがひとつもない空を映し出してくれる。屋外の開放感と屋内の快適さを両立させた空間で、家族は思い思いの時間を過ごす。
玄関の扉には、道産タモ材による引き戸を採用し、シンプルな中にも落ちついた美しさを演出。テラスにはジェットバス、地下には音響設備を備えた60畳のスタジオと、端正なデザインによって、趣味を心から楽しめる空間となった。
テラスから見たリビングの様子。本格的な格天井は宮大工がヒバ材とシナ材の無垢で組み上げたもの。繊細さと豪快さが混ざり合った空間となった。
春は桜が見事に咲く公園に面した、大きな窓を持つリビングには裸火の暖炉を設置。質感豊かな素材に包まれるリビング。多彩な趣味を極めるオーナーにふさわしく、壁・床・天井・照明器具等、細部にわたって拘りを反映。
経歴
1973年 藤田工務店入社、宮大工の技術を学ぶ。
1989年 一級建築士事務所アトリエアム設立、気鋭の建築家集団を率い全国で作品を発表。
1996年 林野庁と北海道の支援を受け、国産材の確保から製材、設計、建築までを協業化した新しい住宅供給システムHOP(ハウジングオペレーション)を設立、現在に至る。
受賞歴
1997年 グッドデザイン北海道受賞
2001年 林野庁長官賞受賞(木材供給システム優良企業)
2006年 経済産業大臣賞受賞(消費者志向優良企業)
2010年 経済産業省ジャパンベンチャーアワード環境特別賞受賞
(2020.9.17更新)