建築家と二人三脚の家づくりでは、優先順位の見極めのプロセスの中で、通常はあまり意識することのない「価値観」が浮き彫りになってきます。「価値観」によって磨かれ、余分な贅肉がなっくなった唯一無二の家は、他の誰でもない、建主自身が住みこなすことのできる、固有の家となるはずです。そのような家づくりのパートナーとして、最後までお付き合い致します。
この建築家のWebサイトへ渓谷沿いの棚地に建つ終の住処。癌を患った施主が、最後に溶け入るように逝きたいと求めた抽象的な自然観、存在感と調和性を兼ねた終の住処としての佇まいが、計画から細部まで追求されています。
都内密集地に建つ4人家族の家。プライバシーを確保しつつ、光や風、近景を情緒的に取り込んでいます。キッチン裏には小さなアトリエを設け、家全体がギャラリーのようにイメージされています。
郊外住宅地に建つ店舗兼用住宅。視線に配慮した吹き抜け等により、住居と店舗が空間的に広々と連続しています。全開放サッシで連続する店舗とテラスでは、屋内外を利用した「市」も開催されています。
移築古民家を全面改修した、一棟貸し別邸。既存骨組みの特徴を見出しながら、一つ屋根の下、6つの特徴ある間がつくられています。新旧の対比と調和により、和でも洋でもない空間がつくられています。
震災により全壊判定となった古民家を住み継ぐため、全面改修した兼用住宅。マスタープランをもとにした1期工事では、躯体補強と外装が施されました。将来は小さな食堂のある家が構想されています。
廃屋を全面改修した、一棟貸し別邸。アプローチから建物内に至るまで、来訪者の移動目線による、距離感や体感性等をシミュレーションし、施設内では海を望む遠景が効果的に取り込まれています。
経歴
1994年 早稲田大学理工学部建築学科卒業
1996年 同上修士課程修了
1996-2001年 日本設計 福岡・東京
2002-2003年 Massimiliano Fuksas Architetto Roma
2003-2004年 Mecanoo Architecten Delft /平成15年度文化庁芸術家在外研修員
2004-2006年 Munkenbeck+Marshall Architects Richard Mitzman Architects London
2006年 きみづかアーキテクツ一級建築士事務所設立