住宅に求められる快適性は、住まい手の個性が色濃く出ます。この個性を深く掘り下げながら、家とは何か一緒に考え、心の内を形にして行くのが家づくりだと考えています。打ち合わせでは、ご家族のこれまでの想い出や、ご家族が思い描くこれからの事をお聞かせ下さい。家づくりの直接的な事だけでなく、些細な事でも何でもかまいません。ご家族を取り巻く様々な要素を共有する事が、奥行きのある提案につながると考えています。
この建築家のWebサイトへ地方のニュータウンに建つ平屋の住宅。十分な土地の広さを活かし、ゆったりとした中庭を中心に、家族の居場所をコの字型に配置しています。自分の家から自分の家を見たいという奥様の希望を形にしました。
1階の約半分を占める御夫婦のための書斎を、モルタル床の土間スペースとした住宅。多くの書籍を持つご主人と出版社に勤務する奥様のため、書斎の壁一面に造作書架を計画しています。
都心のコンパクトな敷地に建つ住宅。らせん階段を中心に3層にまたがって空間がつながります。2階は、中央の間仕切を壁の中に納めることで、奧と手前をひとつなぎにすることが可能です。
旗竿地に建つアトリエ兼住宅。四周隣家に囲まれた中、2階リビングの延長上にスノコデッキと目隠し格子を計画しています。そしてロフト越しの吹抜けに設けられた天窓から光を取り込んでいます。
三角形の角地に建つ約30坪の住宅。近接してマンションや高齢者施設があるため、道路面に正対した窓は計画せず、三角形の頂点や天窓、インナーバルコニーなどから立体的に光や風を取り込む工夫をしています。
音楽が共通の趣味であるご夫婦のための住宅。大小2つの中庭に面して、リビングや浴室、音楽室などを配置しています。子供室などからなる2階には、セカンドリビングも計画しています。
経歴
福島県生まれ
明治大学理工学部建築学科卒業
明治大学大学院にて香山壽夫に師事
理工学研究科建築学専攻博士前期課程修了
きき一級建築士事務所勤務を経て
2003年よりA-SA工房に参加
現在、A-SA工房代表
東京テクニカルカレッジ 建築科講師
(2022.8 更新)