私たちは対話の中から設計の手がかりを見いだすことをいつも心がけています。心地よさや、どう暮らして行きたいか、なぜその土地(物件)を選んだのか、など。その住み手がその場所でしかできない唯一無二の暮らし方が必ずあり、それを一緒に発見し、周辺環境との調和や、機能性、デザイン性と統合して住宅としてかたちにするのが私たちの役目です。住まいづくりを一緒に楽しみましょう。
この建築家のWebサイトへ下階はセキュリティのため壁に窓を設けず、上階に行くに従って窓が増えていきます。各階でボリュームをずらし、トップライトで法規上の採光を確保すると共に、内部のシーンに変化を与えます。
縦に細長くLDKを設け、他の各室からどこかへ移動するには必ずLDKを通るような平面計画としています。天井高の変化で空気の量を調整し、居心地のバリエーションを作り出しています。
下階に焼き菓子店、上階に住まいという構成の店舗兼用住宅です。周辺環境に溶け込むよう、白い切り妻屋根の建物とし、寄ってみたくなるような距離感の建物配置と入口の作り方としました。
床ををフローリングと土間のゾーンで二つに分け、趣味のガーデニングや自転車を室内でも楽しめるようにしています。また、様々な方向に抜けを作り、生活の一部として外の風景も取り込んでいます。
室内の仕上げ色を全てグレーで統一し、家具や日用品など、日常生活の生々しいモノたちの色が増えても、それを受け入れて順応していける、生活の背景となれる場所を目指しました。
100年以上前にできた鉄道高架下のリノベーションです。今まで隠されていた高架下をオープンエアーなパブリックスペースとして開放し、高架下空間の良さを前面に出した商業施設としました。
1978年 千葉県生まれ
2003年 千葉工業大学工学部建築学科卒業
2005年 千葉工業大学大学院修士課程修了
2005〜06年 乾久美子建築設計事務所
2008〜10年 吉田建築所(家業)
2010年 吉田裕一建築設計事務所設立
2016年〜 千葉工業大学非常勤講師
2016年 株式会社吉田裕一建築設計事務所に改組
(2021.5.11登録)