小さな敷地を買って家を建てた方がお得では・・・と17坪の土地を購入。間口4.7mで、奥に細長い敷地の形を見て、建築家が提案したのはスキップフロアの家。実際より広く感じる、明るくのびやかな住まいです。
担当したOZONE住まいづくりコンサルタントに聞きました。
Q 建て主さんはどのような家づくりを計画されていましたか?
OZONEに来られる前にもご自身でいくつかの工務店から提案をうけておいででした。皆さんそうですが、土地が小さくてもいろいろ夢は持ちです。U様も素敵な家にしたいイメージをお持ちでしたが、なかなか良い提案が得られず、半ばあきらめたご様子でお越しになりました。
Q 建て主さんは、どうしてOZONEのサポートを使われたのですか?
間取りはもうしょうがないから、せめてインテリアで素敵にしようと、インテリアの相談にいらっしゃいました。その際に、あきらめるのは、まだ早い、建築家に聞いてみましょうと、建築家をご紹介いたしました。
Q 建築家の桑田豪さんにお決めになったのは...?
何人か建築家をご紹介し、それぞれから提案を受けた後、桑田さんの提案内容に感動されてお決めになったと聞いています。
そうして建ったのが、こちらのお宅です。
●外観について
住宅密集地に建っています。すごく閉鎖的にみえる外観ですよね。反り立った勾配の屋根は、周辺で目を引いていました。
●スキップフロアについて
閉鎖的な外観ですが、中に入ると一変、明るくて、広々とした空間が広がります。スキップフロアに抵抗がある方もいるかもれませんが、ほどよいスペースの区切りをつくっていて、スキップフロアの良さがよくわかりました。
●子供部屋について
お子様がまだ小さいので、完全な個室ではない、このように壁のない仕切り感は程よいのではないでしょうか?それぞれのご家族により考え方は異なると思いますが、ご両親もお子様も、それぞれの気配を感じながらの生活は楽しそうでした。
●リビングについて
ほどよい広がり感と、閉鎖感のある、とても居心地のよい場所でした。向かいのキッチンにある白い壁に反射して入ってくる光も心温まるものでした。
●ダイニングキッチンについて
天井が高いうえに、トップサイドライトからふんだんに太陽の光が降り注ぐ、最高の場所でした。すっきりしたデザインのキッチンはしっかり収納も考えられていて、生活感を感じさせません。キャスター付きの作業台をつくるなど、スペースの活用は建築家ならではの配慮だと感じました。
●屋上テラス
外からの視線を気にせず楽しめるご家族のためのスペースです。都内の住宅密集地でのこのスペースはとても贅沢に感じられました。
●半地下室について
半地下のため少し暗めではありますが、寝室なのでまったく問題はないそうです。半地下にすることで建物全体の高さをおさえ、3階建てに課される様々な法的制約も回避されることのほうが、利点は多かったようです。収納スペースもたくさんあり、快適そうな空間でした。
●所在地:東京都 ●家族構成:夫、妻、子 ●敷地面積:54.86m2(16.62坪) ●延床面積: 71.09m2(21.54坪) ●構造:木造軸組構法 ●竣工年月:2014年10月 ●設計:桑田豪(桑田豪建築設計事務所) ●施工:江中建設 ●撮影:川辺明伸 ●掲載誌:住まいの設計 2015年7-8月号
2012年10月頃から土地を探し始める。マンションも検討したが、結局土地探しにしぼる。
あきらめていたが、OZONEコンサルタントに背中を押されて、提案力に期待し建築家に声がけ。好みのスタイルで、なおかつ狭小住宅にも対応してくれる候補建築家選びはOZONEコンサルタントならではの情報力をフル活用。
建築家ならではの設計力に感動し、依頼を決定。
好みの空間について、たくさんの画像を建築家に提供して、イメージを共有した。
予算オーバーなど最終費用の決定までには苦労したが、建築家、工務店との協議を重ね、なんとか着工を迎える。
変化に富んだ楽しい家となり、大満足。今しかない家族の時間を存分に楽しんでいる。