OZONEがお手伝いした
住まいの事例

●空間の構成を検討
ご要望である「土間のある暮らし、広いルーフバルコニー、都心ならではの防犯性」などを踏まえ検討を重ねていくと、１階に土間のあるLDK、２階には水回りと個室、屋上にルーフバルコニーを配置し、それらを、階段を含めた吹抜で垂直方向の抜けとつながりを作る構成が浮かび上がってきました。

さらに、垂直に抜ける構成は、熱環境におけるパッシブデザインにもなります。

煙突効果により風の流れを作り、効率的な排熱や通風を促します。

夏の直射光は庇で遮蔽しながら、冬の高度の低い日差しは、高窓と吹抜でたっぷりと取り込み、暖房負荷を低減します。



1階は、玄関に隣接して土間収納を設けています。

その土間がダイニング、キッチン、さらにパントリー、勝手口まで続きます。土間の床はアクティブに使える良さがある半面、寒さ対策が課題です。今回は、床下エアコンを取り入れ、床の段差から足元を暖めたり、蓄熱効果により底冷えを防いでいます。



作り付けのダイニングテーブルは、みんなが集まれるような大きさになっていて存在感があります。
　　　　　
　　
上部は屋上までつながる3層の吹き抜けがあり、そこを通って拡散した太陽光が柔らかく降り注ぎます。
穴蔵のような雰囲気のある、落ち着いた空間になりました。

2階は、個室が３部屋と水まわり。個室はコンパクトながらそれぞれに収納を設け、高さ方向で工夫をこらしています。子供室には勾配天井を利用したロフトを設けました。

塔屋の窓、吹抜の窓から光が差し込み、明るい空間です。
子供室の前の廊下はスノコ床にして、子供の気配が伝わり易くしています。

2階洗面所は、大胆に天窓を設けた明るく清潔感のある洗面所です。収納も高さを抑え、廊下にも光を届けます。長い洗面台を造作し、家族が並んで使うことが出来ます。

1階手洗いも造作し、照明、タイル、ミラーは建て主さまのこだわりで美しく整えられました。

屋上のルーフバルコニー。BBQが出来るくらいしっかりあり、眺めも良いのでより広く感じられます。
　　　　　




≪ますいいリビングカンパニー 和順氏から≫

敷地の高低差や都心ならではの法規制もあり、ボリュームを確保するのが課題でした。要望で土間のある暮らしという事もあり、土間と吹抜により天井高さを確保し、更には光や風も合わせて取り入れる設計になっています。吹抜を中心に、家族の気配が感じられる個性的な家になったように思います。