実家の隣の中古住宅を購入して住んでいたYさま夫妻。実家も中古住宅も、築40年を迎えたところで、2つの建物を取り壊して3階建ての二世帯住宅に建て替えました。
担当したOZONE住まいづくりコンサルタントが、家づくりの過程をご紹介します。
Q お客様が最初にOZONEに来たとき、どんなお話をしましたか?
初めにご来館いただいた際には、私とは別のコンサルタントがお話をうかがいました。資金計画のことや、依頼先についてなど、定まっていらっしゃらないことがたくさんあったようです。その後、可能性をさぐりながら、一つずつ解決のお手伝いをして、すすめていただきました。
Q お客様は家づくりに対してどのような要望をお持ちでしたか?
二世帯住宅の場合、それぞれの世帯からご要望をうかがいます。Y様のお宅はそれぞれのご希望が比較的はっきりされていたように思いますが、玄関の位置などについては、すいぶんと迷っていらっしゃいました。検討の結果、スペースを節約できる玄関共有型にされました。
Q Y様は、どうして建築家との家づくりをご希望されたのですか?
シンプルで素敵なお宅にしたいというご希望をお持ちでした。また二世帯の間取りをいろいろ工夫して設計してほしいというお気持ちもありました。いくつかお好きな雰囲気の写真なども拝見し、設計力もあり、お好みにあった建築家がよいのではないかとおすすめし、建築家への依頼を決定されました。
Q 3人の建築家による、間取りの提案コンペはどんな様子でしたか?
OZONEのコースでは、建築家からお預かりしている作品ファイルを数十冊ご自宅へ送り、じっくりと選んでいただきます。Y様ご夫婦にも、ずいぶんと時間をかけて選んでいただきました。候補の建築家と面談をしてからプラン提案の依頼へ進むのですが、その際も候補者の変更をするなど、候補選びには苦労されました。
それでも間取りの提案をうけてからは、それぞれの建築家の考え方が明確にわかりますから、決定までは比較的スムーズにいったように思います。
Q二世帯住宅のサポートも多いですね。二世帯住宅を上手に建てるポイントはありますか?
ご両親のお部屋をどこにするか迷われる方が多いように思います。
Y様は、はじめからご両親のお部屋は日当たりのよい3階へと決めていらっしゃいました。ホームエレベーターをつけることで、3階への行き来は解決しました。
二世帯で考えておいてほしいところは、どこまでお互いを感じるようにするかという点ではないでしょうか。建築家からの提案でも、そこに個性がでたように思います。そのご家庭の状況や、土地の状況からも判断をしてゆきたいところですね。
Q「建築家と二世帯住宅を建てるメリット」はどんなところですか?
Y様の現在の状況をお聞きしましたが、お子様が「いってきます」と出かける際に、3階のお母様が、「いってらっしゃい」と声をかけることもあるとのことでした。そうした、何気ないお孫さんとのやりとりがある日常は、二世帯住宅ならではの微笑ましい状況のように思えます。
Q 実際に建ったお宅を訪問してどうでしたか?
子世帯Y様のお部屋と、ご両親のお部屋と、それぞれにとても暮らしやすそうでした。ご計画前のご希望やお困りのことをうかがっていますので、新しい家に満足されて、快適に暮らしていらっしゃる様子を拝見するのは、とても嬉しいことでした。
(2018.3.23記)