土地探しからの家づくりでした。 OZONEでご紹介した不動産会社と、公園に面した土地を探し出しました。 公園の緑を気持ちよく眺められること、寝転んだり、座ったり、色々なところで読書のできる『学べる家』が家づくりのテーマとなりました。 そして建築家3組にプラン提案してもらい、ご要望にピッタリの住宅が完成しています。
●1階の大開口から公園を眺める
駐車場の車の上から、公園をきれいに景色として取り込めるように、1階の玄関アプローチは半層分上がっています。入口を入ると、玄関以外はほぼ一つの空間になっていて、居間(ソファの間&ウッドデッキのアウトドアリビング)、食卓、キッチン、畳の間が緩やかに繋がりながら、それぞれの場所を造り出しています。
「ソファーの間」と
バルコニーが張りだした「アウターリビング」。
バルコニーの下が車庫になっていて、
部屋の窓からきれいに公園の緑を見ることができます。
車や前面道路の歩行者と、少し高さがずれているだけで、視線を気にせず快適な暮らしができます。
●階段で2階へ、そこはグルグル回れる回廊
2階は勾配天井です。トップライトやトップサイドライトからの明るい光が1階まで降り注ぎます。
梯子で、2カ所のロフト収納と、星見台(上の写真の左上が入口)に上がれます。
<建築家・赤桐さん西田さんがこのお宅を紹介>
公園の子ども達の声が聞こえてくるなぁ。西の空が広いなぁ。今日の雲は羊だね。今年の桜はまぁまぁだったね。奥に住むおじいさんとテラス越しに「こんにちは」。ダイニングに天窓から自然光が注ぐ。お鍋の湯気の向こうに宿題を広げる姿とキーボードを打つ音。ソファに体を沈みこませ夕焼けを眺めると風が頬をなでる。やっぱりワイン飲も。・・・そんなふつうで豊かな風景が日常に運び込まれる家。
<建て主さまから一言>
公園を臨む窓からは、春の桜、つつじ、バラ、梅雨の雨やセミの声、紅葉や雪景色など、都会にいながらも四季を感じられ、折々に楽しんでいます。
建築家さんにご提案いただいた、高低差をうまくつけた1階リビングでの暮らしで、外との程よい距離感を心地よく感じています。
●所在地:東京都 ●家族構成:夫婦+子 ●構造:木造 ●延べ床面積:93㎡(28坪) ●竣工年月:2015年3月
●担当コンサルタント:松本・村松
●設計:赤桐雅子+西田雄一建築設計事務所 (断面図と写真提供)
●施工:渡邊技建株式会社