旅先で炎のゆらぎに癒されたことが忘れられなかった奥様。新居ではその長年の夢をかなえ、薪ストーブの似合う素材感のある住まいを手に入れました。
●担当したコンサルタントより
Qお客様の家づくりのきっかけは?
家づくりをするなら建築家という思いがあったN様ご夫婦、ご自分達で建築家のHPを見たり、気になった建築家にはアプローチもしてみましたが、なかなかしっくりいかなかったようです。
建築家とはどうやって進めるのがよいのか 思案していたところ、OZONEのHPから、建築家との家づくりをサポートする仕組みがあることを知り、相談に来られました。
Qお客様は家づくりに際してどんな要望をお持ちでしたか?
画一的な空間よりもオリジナリティのある空間にしたいという、明確なご要望がありました。
Q依頼先選びはどんなふうに進んだのですか?最初から建築家を希望されていたのですか?
実はN様は、OZONE登録の建築家の中で気になる建築家がすでにいらっしゃるようでした。ただ、私共のほうでぜひ、他の建築家にも会ってお話を聞かれたほうがいいとお奨めしました。N様いわく、その時は、あまり期待せず三人の建築家とお会いしたと伺いましたが、結果として後から推薦した建築家を選ばれました。
Qお客様が設計中と工事中のサポートを追加されたのはどうしてですか?
建築家のプラン提案はとても気に入りましたが、実際、設計~工事を進めていく過程で建築家とどうつきあったらよいのか、初めての経験でしたので楽しみな反面、不安及び疑心暗鬼な部分もあったと伺いました。
設計中、工事中は何かあればOZONEにご相談いただき、N様の立場にたって建築家や工事会社へ申し入れをしてきました。
Q家づくりのサポート過程で、思い出に残っていることはありますか?
東日本大震災の影響もあり職人不足、資材不足で竣工が遅くなりN様にはご迷惑をおかけしました。引越当初は、窓にはビニールがかかっておりまだ工事が少し残っている状態で住み始めていただきました。N様からは「今ではその時の不便さをすっかり忘れており、それだけ今、心地よく生活できている証だと思います」とおしゃっていただき嬉しく思いました。
Q実際に建ったN様のお宅を訪問してどうでしたか?
平面図や工事中からは想像できない、開放感のある空間がそこには広がっておりました。
家の中にいながら自然を感じることが出来る空間をN様は望んでおり、見事に実現されたのです。
そして、その空間にはN様が設えたインテリアが良く馴染んでいます。お家の随所にN様らしい丁寧な暮らしぶりを伺うことができました。
竣工後、奥様から伺った話です。
「小学生の子供が友達を連れてくるのですが、マンション住まいのお友達が多く畳を知らないようです。畳の空間がよほど珍しいようで皆、畳の上でゴロゴロしたりと、気に入ったようです。」そういう時代なんですね。
また、住みはじめて1年経ったころには、こんな話も伺いました。
「いいところだけでなく、ちらほら欠点も見えはじめてきましたが、それも含め暮らしを楽しんで生きたいと思います。」そのように考えられるN様だからこそ、いい家づくりができたのでは、と感じました。
●所在地:東京都 ●家族構成:夫、妻、お子様二人 ●延床面積:170.27㎡(51.60坪) ●構造:木造軸組工法+RC造 ●竣工年月:2014年6月 ●設計者:建築家 渡辺康(渡辺康建築研究所)●施工会社:解良工務店 ●撮影:大槻夏路 ●協力:住まいの設計2015年9,10月号(扶桑社)
お住まいの近所で土地が売りに出され、緑の美しい立地に一目ぼれして決めたそうです。
奥まった敷地だったので、光と風がふんだんに入る家を希望されました。そこで3人の建築家をご紹介し、建築家・渡辺さんの採光のアイデアに驚いて採用されました。
上記まででOZONEのサポートは終了する予定でしたが、設計中と工事中のサポートもご依頼いただきました。
東日本大震災により、希望する建材が入手できず、一部使用を変更されたそうです。
当初の予定から3ヶ月ほど延びて完成。お子さんの学区が変わらないので、新生活もスムーズに進まれたようです。