住まいづくりのサポート ｜ since1997
OZONEの新聞広告が気になり相談会にお越し頂いたK様。 30代のK様ご家族の住居と、お父様の事務所の分室を併用した建物をご希望です。設計の依頼先をご一緒に検討しましょうということで、OZONE家design「新築・建て替えコンサルティング ベーシックコース」で家づくりがスタートしました。
敷地は奥半分が道路面より上がった段差のある土地。そしてご家族がライフスタイルシートにまとめられたテーマは、『開放感・家族が自然と集まる空間・自然が豊かで家の中からでも四季を感じることが出来る・家族がゆっくり安らぐことができる・しっかり遊び、しっかり勉強/仕事出来る環境』でした。
ご両親の住むご実家が建築家で建てられており、とても気に入っているということ。
そこで今回も設計は建築家が良いとは考えつつも、建築費が高騰して工事金額が掴みづらい時期でもあったため、設計施工でデザイン力のある工務店が良いか、大手ハウスメーカーも良いのでは...と依頼先選定は、話し合いの場を設けて慎重に進めることになりました。
道路からの外観正面。RC造の地下1階、木造地上2階という構成。
コロナ禍の工事金額高騰により、建築家の鹿内さんが構造も含めて工事金額の検討を重ね、この形態に決定しました。向かって左側の通路の先に玄関があります。
広くてシンプルな玄関。
階段の上部からは、正面の壁に2階からの日差しが感じられます。左側のドアの先はお父様の事務所となっています。
半層下がった地下室となるお父様の事務所は、サンクンガーデン（地表面よりも掘り下げた庭園）を持ち、実際よりも広く感じられる空間です。
すぐ庭に出られるため、お休みの日には外構の庭を介して上階のK様ご家族との交流も楽しみの一つとなっています。
階段を上がると道路側の外観の表情からは全く想像が付かない大空間のLDKが現れ、その解放感に感動します。
大広間のLDKに入るとすぐ目に入るのが、造作工事で造ったモダンなアイランドキッチン。
左手奥の扉はパントリー、手前のガラリ下の扉は洗面室・浴室です。
リゾートホテルのような、広く開放的な洗面室と浴室。
LDKからは階段４段分上がった半屋外空間のアウトドアルーム。
屋根がかかって天井が高く、南側の庭へ繋がる大開口の上部にはガラスが入っています。シンク付きの水場と電気式のバーベキューグリルを置いてこの空間をとても楽しんでいらっしゃいます。
住戸の南側には「アウトドアルーム」と呼ばれる外の部屋を作っています。ここは屋外ですが、屋根が全面に掛かっているので家具を出していても気にならない場所となっています。ガラス窓が上部だけにあったりペンダント照明があったりと、屋外と屋内が混じった中途半端な状態にしています。この入り混じった状態にする事は、外に居ながら「室内にいる」という無意識の感覚を生み出し、屋外ですがホッとするような気持ちを生み出します。このホッとする気持ちがアウトドアルームでの滞在時間の長さに繋がると考えています。長く滞在すればするほど、普段生活していた時には気が付かなかった自然が見せる「ハッとする瞬間」に出会えると思います。ますますスピードアップする時代、ちょっと立ち止まって目を凝らせば、素晴らしい何かを発見するかもしれません。それを家族の誰かに話す、そんな感動を共有する・・・住宅ってそのような場所だと思います。
今回は、お父様の事務所が併設されるため、お父様にもライフスタイルシートを書いて頂き、2世帯分の要望整理をしました。
要望を整理したことで親子間での考えが整理・理解され、OZONEのコンサルタントも要望を共有することが出来ました。
建築家による設計プラン提案コンぺを依頼した建築家にもご家族の要望を十分理解して頂くことが出来たことで、良いプラン提案に繋がったと思います。
『3組の建築家の設計プラン提案は、とても魅力的だった』と＜選定理由書＞に書いて頂くことが出来ました。