退職後を考えて、都内のマンションを暮らしやすくリフォームしたHさん。これから長く過ごすキッチンを中心に、これまで暮らした東南アジアの雰囲気の素敵な住まいを建築家と作り上げました。
担当したOZONE住まいづくりコンサルタントが、全面リフォームの過程をご紹介します。
Q 建て主H様は、どんな方ですか?
20年以上海外で仕事をされているHさんは、引越しも12回以上経験されていて整理整頓も得意。すっきりと暮らしていらっしゃいますが、趣味で集めた思い出のインテリア雑貨やアートもたくさんお持ちです。スキューバダイビングやスキー、ヨット、自転車などアクティブな趣味もお持ちでした。
Q H様は、リフォームに対してどのような要望をお持ちでしたか?
建築のプロとして、自分では思いつかない様な自由な発想の提案をしてくれることを期待されていました。コミュニケーションを大事にされているので、建築家との対話も楽しみにされていたのだと思います。
Q 建築家3人による、プラン提案コンペはどんな様子でしたか?
東南アジア風のインテリアにされたいご希望もあったので、そういった事例もあり、インテリアも得意とする建築家を3名選びました。コンペのプランではキッチンのレイアウトもそれぞれで、個性的な提案にHさんも模型を見比べながらわくわくされているようでした。
Q このリフォームで一番のポイントになった部分は、どこですか?
「料理をするのが楽しみ」とコンペ後にHさんから感想のあったオープンキッチンと、このリフォームのためにミャンマーでオーダーした透かし彫りを活かしたインテリアがポイントです。
Q 実際にリフォームされたお宅を訪問して、どんなところが良かったですか?
広々とした玄関土間の横にちょっと腰を降ろして近所の方とおしゃべりできるような畳コーナーやHさんが希望されていたキッチンを中心とした空間は居心地がよく、ホテルライクな洗面やトイレもお洒落です。寝室との間の透かし彫りのフレームも効果的にインテリアをまとめています。
●所在地:東京都 ●専有面積:65.36m2 ●リノベーション面積:65.36m2 ●構造:鉄筋コンクリート造 ●竣工年月:2017年6月 ●設計:磯村一司(ギルド・デザイン一級建築士事務所) ●施工:江中建設 ●撮影:桑田瑞穂 ●掲載誌:オトナリノベーションNO.2
3年後に海外転勤となり、賃貸に出すことに。さらにその十数年後、将来を見据えてリフォームしておくことを決められました。
各建築家とリフォーム計画についてじっくり話し合いました。
建築家とコンサルタントで、リフォームするマンションに伺い状況を調査。Hさんとも色々な話題で盛り上がり、賑やかなひと時となりました。
キッチンのレイアウトもそれぞれで、まさに建築家ならではの個性的な提案にHさんも満足。
Hさんは、大工さん、家具屋さん、設備屋さんなどたくさんの職人さんが工事に関わって、リフォームが完成するということに感動されていました。
絵を飾ったり、赴任先や旅行先で集められた小物を置かれて、Hさんらしいとても雰囲気のある空間になりました。