インテリアコーディネーターがデザインを監修したマンションリフォーム。暮らしやすく、暖かみのある雰囲気を大切に、お手持ちのコレクションが空間に自然と調和するようなデザインをご提案しました。
アフリカの小物が溶け込む空間
ご夫婦のお住まい。お仕事でアフリカに駐在していたことから、プリミティブで素敵なコレクションを多数お持ちでした。そこで、間取り・動線の改善や収納計画とともに、お手持ちの小物が空間に調和するようなデザインを提案しました。フォーカルポイントを意識した飾り棚や、自然素材とアースカラーをメインにコーディネートすることで、カラフルなコレクションが違和感なく空間に溶け込んでいます。リビングのTV裏の壁面には、柄物のアクセントクロスを貼り、オーディオ機器などの煩雑になりがちな要素をまとまりよく見せました。
大きく美しい照明が印象的なホビースペース
リビングの隣室の壁を取り払い、オープンなホビースペース(趣味の部屋)に作り替えました。大きく印象的なペンダントライトからこぼれる光が、リビングダイニングやキッチンから見え、空間全体の心地よさを演出しています。床には無垢材を草木染で染めたフローリングをヘリンボーン貼りにし、天井にも同色の木パネルを貼りました。ウォールナット材でできた収納の上部に間接照明を入れ、天井に光があたり優しく落ちてくるようにしています。
収納たっぷりの明るい玄関に
玄関には美しい木目のシューズクローゼットを新設しました。ホビースペースへと繋がる扉にルーバードアを採用し、程よく視線を遮りつつ、ベランダからの自然光を玄関に取り入れることができるようにしました。床には白いタイルを貼り、爽やかな明るい玄関となりました。姿見は、もともとは三面鏡だったものをリメイクしたもの。アンティーク調のフレームが玄関にエレガントな印象をプラスしています。
和室と穏やかにつながる寝室
寝室は、隣室の和室の三方枠・扉を取り払い一続きの部屋としました。両部屋の壁にベージュ色の珪藻土を使い、自然素材ならではの暖かみと空間の統一感を出しています。ベッドヘッドのアクセンウォールには、落ち着いたベージュのボタニカル柄をセレクト。ベッドサイドの照明が柔らかく壁を照らし、おやすみ前のリラックスした時間を演出します。
(2018.8記)
●東京都 ●RC造マンション ●家族構成:ご夫婦 ●部分リフォームとインテリアコーディネート ●竣工年月:2017年12月 ●リフォームデザイン監修&インテリアコーディネート:OZONEインテリアデザイナー ●撮影:大槻夏路