上下左右、別々の住戸であった部屋を繋ぎ、二世帯住戸へと変えたリノベーションです。
今までは玄関を出て行き来していた二世帯ですが、新たに設置した「らせん階段」を通して、簡単に行き来できるようになりました。
リノベーションの条件とテーマ
建て主さまは、5階建ての賃貸マンションを所有しており、3階64㎡と2階73㎡を二世帯住宅にリノベーションしたいとお考えでした。しかも3階は、現状2住戸のものをくっつけて1住戸にしたいとのこと。
新しい住まいには「広く、大きく、すっきりと。リフォームするからには、お客さんが来た時にちょっとびっくりするような、おおらかでオープンなリビングで迎えたい。そして当たり前だけど、みんなが住みやすい。」というイメージをお持ちでした。
話を聞いて、クリアしなければならない制約がいろいろと絡む難しいリノベーションだと判断したコンサルタントは、イメージ通りの空間を実現できそうな建築家を5名ほど紹介します。出てくる問題を1つずつ解決して、最終的には建築家の一條さん(まんぼう)をパートナーに選び、気持ち良い住まいを完成させました。
すっきり広々とした室内。
何とテレビはキッチンに組み込まれています!
3F子世帯の個室は、写真の右側部分。
鏡に引き込まれた扉で、仕切ります。
鏡の左手側は玄関です。
手洗い場がすぐにあるのは、とても便利ですね!
オーダー設計だからこそ実現できることです。
スイッチも、シンプルだけど懐かしさを感じさせるデザインで素敵です。
玄関から入ったところです。
右側に見えるらせん階段を降りると、2Fの親世帯へつながります。
親世帯のリビングです。2Fの方が広さが取れるので寝室のほかに、子ども部屋(お孫さんの部屋)があります。3Fからあふれた居室を2Fでフォローしている、大らかな住まい方です。
●所在地:東京都品川区 ●家族構成:子世帯(ご夫婦+お子様)、親世帯 ●建物:集合住宅 ●構造:鉄骨造 ●リフォーム箇所:5階建て賃貸ビルの2階・3階 ●OZONE申込2015年12 月 ●建築家決定:2016年3月 ●工事期間:2017年2月~2017年9月 ●建築家:一條美賀・一條太郎(まんぼう) ●工事会社:アイディーエム ●撮影:大槻夏路