建築家と共に家づくりをしたい、という建て主の熱意に応えた建築家の事例です。
北欧のインテリア関連のお仕事をされているご夫婦らしい、センスの光るリノベーションになりました。
●建築家に出会うまで
ご相談にいらしたときに「建築家との家づくりが昔からの夢だった」と伺い、リフォームに熱い思いを持っているお客様だと感じて、俄然建築家選定に力が入りました。
限られた予算でも諦めずに、頑張ってくれる建築家を探したいと思い、何事にも一生懸命に取り組んでくれて、フットワーク軽く、たくさんの要望をまとめてくれる力のある方、と考え、白砂さんを推薦させて頂きました。
白砂さんは、熱意を持って取り組んでくれる建築家で、お客様からの信頼も厚く、今回の計画にも応えてくれるだろうと期待しました。
建て主さまが所有する家具と、これから購入予定の家具、これらをどう生かしていきたいか、すべての要望を聞き、建築家と共に作り上げた秀逸な空間をご紹介します。
●リビング
L字型に囲う収納とカウンター。
機能的にすると無機質になりがちな収納をカウンターと合わせることで、リビングの見せ場に。
リラックスコーナーの小さなPHランプのあかり。
窓際に配置することで、外からシルエットやあかりを楽しむことができる北欧スタイル。
中からは、カーテンや壁を照らすあかりを楽しむ空間も完成。
壁面には有孔ボードを設置し、趣味の楽器をすぐ手に取れる位置に。
日々の暮らしの中で、好きなものをすぐそばに。
リビングの一角。集めているポスターを季節やシーンによって変えて楽しむ。
《建築家から》
写真撮影は家具が入ってからにしようと決めていて、実際家具が入った空間を見て、この家は家具が主役の空間だなど再認識しました。ひとつひとつの家具はヴィンテージで違う歴史を歩んできたのに、空間とともに歴史を歩んできたのかな?と思うぐらい自然に配置されていました。お施主さんのセンスが光る素敵な家ができたと思います。
《建て主さまから》
"ソフト(アート、家具など)ありきのハード(リノベーション)"というのが今回依頼のコンセプトであった。
限られた時間と予算の中、オークションなども活用しつつ、ドキドキしながらこだわりの資材の発注を進めるなど、今、振り返れば二人三脚の記憶に残る家づくり。
OZONEでの最初の相談でコンセプトを伝え、紹介された建築家・白砂さんは建主の意向を踏まえ、希望に可能な限り寄り添って理想に近づけるべく尽力してくれる本当の意味でプロのアーキテクチャー。
その柔軟な姿勢にいま、改めて感謝。
また、同時に紹介された高政工務店には、施主のこだわり、わがままに最後まで付き合ってもらい、誠実で丁寧な対応をしてもらったことも満足度の高い結果の要因の一つです。
●所在地:東京都 ●鉄筋コンクリート造マンション 84㎡の3LDK ●家族構成:ご夫婦+子 ●リフォーム箇所:全部 ●コースお申込み:2019年3月 ●設計期間:2019年4~6月 ●工事期間:2019年7~8月 ●担当コンサルタント:渡邉理恵(文) ●設計:白砂孝洋(写真提供) ●施工:高政工務店