ご高齢のお母様の一人暮らしのご実家。
直ぐ目の前の家に住む娘様(50代)がご実家に通い、お母様の身の回りのお手伝いをしていましたが、寝室から洗面・浴室の動線が遠く、ご高齢のお母様にはご不便でした。
そこで、1階を大がかりにリノベーションすることを決意。
「新旧融合」をデザインのコンセプトに、お父様と過ごしたお家の面影を残しつつ、お母様が元気で過ごせる住まい計画のスタートです。
まずはビフォー(下)、アフター(上)の図面をご覧ください。
以前、玄関脇にあった洗面・洗濯などのユーティリティ(UT)・浴室が、
お母様の寝室(一番右側)の直ぐ横に移動して、とても便利になっています。
新居では、玄関入って左手に"家族用玄関"が新たに続き、土間収納(ベージュ部分)も併設。
家族用玄関-ストックルーム-キッチンとつながっていて、サービス動線の使い勝手も良さそうです。
キッチンは壁付けだったものを、リビングと対面するよう配置を変更。
ダイニングとリビングと合わせて、ワンルームの明るい空間になりました。
【リノベーション前】
①玄関/②リビングからDKを見る/③和室
【リノベーション後】
●玄関
玄関には、縁起の良い赤冨士や置物などを飾り付け。背景の存在感ある板壁は既存のものを利用しています。
新設の収納カウンタ―横のベンチは、「使いやすい」と大好評だそうです。
2Fへ上がる階段は既存のままですが、
新しくしたところと馴染んでいます。
無垢の木材の段板が目を引きますね。
丸く切り抜かれた壁の奥は、
明るくなったトイレへ続きます。
突き当たりには、元からある縦長の窓。
ちょっとしたコーナーに
光を取り入れる窓があるのは、
一戸建ての良いところですね。
●LDK
引戸で仕切られていたダイニングが、LDKとして一体となり明るく広くなりました。
右奥には和室、その横にあるブラウンのドアを開けると、洗面・浴室などの水回りとお母さまの部屋へつながります。
キッチンからリビングを見るとこんな感じです。
新しくなったLDKでは、娘様ご家族やご親戚が集まり、お母様と過ごされるそうです。
新旧融合がテーマのリノベーション、年代の違うご家族が楽しく集える場所が生まれました!
お仏壇がしっくりとリビングに納まって、いつでもご家族と一緒です。
和室の棚上には神棚もあります。デザイン的に、現代の住まいにも、とても似あっています。
●洗面所
お母様のお部屋の横に移動した洗面所は、浴室にも繋がっていますのでお母様も使いやすいですね。将来の介助も安心です。
モザイクタイルがアクセントになっています。
≪建て主さまからひとこといただきました≫
リフォーム後、最初は慣れない間取りに困惑していた母ですが、今は想像以上に快適で安全に過ごせて喜んでおります。私たちにとっては「母の住まい」として安心できて、家族親戚が集まりやすく、三世帯で賑やかに過ごしております。
ご紹介してただいた大希企画さんの細やかなご提案のおかげと感謝しています。
快適な間取りで 無理のない範囲で頑張って自分で生活することができるのは 高齢の母にとって、とても良い事と思います。
≪リフォーム会社 大希企画からひとこといただきました≫
お母様が快適に長く元気で生活できるようにと、娘様の
思いやりと優しいお気持ちがご相談のスタートでした。
生活動線はもちろん、お仏壇・神棚の位置も重要で
打合せを重ね、ベストな位置を設定。
三世代が一緒にくつろげる集いの場もできました。
重厚なRC造の邸宅、歴史を刻む一部を残し、
そこにモダンスタイルを加え、融合するようにご提案。
ご家族の絆がつまった心温まるリフォームとなりました。
●所在地:東京都 ●鉄筋コンクリート造一戸建て ●家族構成:お母様 ●リフォーム箇所:1階全面リフォーム(一部既存利用有り) ●リフォーム会社選び+設計:2020年2月~6月 ●工事期間:2020年7~9月 ●担当コンサルタント:村松 葉子 ●設計施工:大希企画(写真も提供)