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M様はOZONEで開催しているセミナーにご夫婦で参加され、コンサルタントにご相談いただきました。17年前に中古の木造2階建住宅を購入。入居時に、地元の工務店でフルリノベーションしたとのこと。住んでみると、道路側からの音の問題や、使い勝手に不満が募るようになったそう。
1階は大胆に、LDKと水回り設備の配置を東西で逆転させ、2階はお子さん達の部屋に間仕切り壁をつくり、個室を確保するというご計画でした。ご相談時には、ご要望内容のプラン図を作成して持参され、コンサルタントを驚かせたM様。もともと、住宅設計のお仕事をされていた方でした。
建築費高騰の折、予算コントロールの難しさに不安を残しつつも、間取り計画やデザインといった求められるレベルも高いことから、建築家に設計を依頼するべき内容でした。
LDKと水回りの配置を変える為、階段の移動など構造にも手を加える、難易度の高いリノベーション。尚且つ、Ｍ様が求めるデザインに応えられる建築家でなくては。悩みながら選りすぐった建築家4名をご紹介し、うち2名と面談をしていただきました。そして、事例写真や、実際に会って話した感触から、お願いしたいと思う建築家を決めていただく事が出来ました。
解体してみないと分からない部分があったり、イメージの擦り合わせに時間を要したりと、約半年の工事期間をかけて、こだわりの詰まった家が完成しました。
完成した空間をご紹介します。
玄関ドアを開け、一歩中に入ると柔らかなカーヴを描く壁。ほんのりとした間接照明が、壁の質感を際立たせる玄関収納。お客様をお迎えする家の顔に、相応しい場所になりました。
新たにキッチンに直行できる動線も確保され、実用面での配慮もされています。
道路側から離れ、庭側に配置したリビングダイニング。とても静かな時間が流れる場所になりました。
手元を隠すスタイル、スッキリとした佇まい、木目が美しいキッチンです。
断熱サッシ、キッチン腰壁の笠木部分など、細かい部分のディティールまでこだわりが感じられます。
また、天井に隠れていた既存の梁を表に出し、全体の質感に合わせて薄化粧を施しました。補強した梁は天井に隠し、その段差を間接照明スペースとして利⽤しています。
リビングの奥、道路側に水回りの設備が配置されています。バス、洗面、トイレの他、天窓のある明るいランドリースペースまであります。
OZONEさんで素敵な建築家をご紹介いただけた事が今回のリノベーション成功への大きな1歩でした。
施主（私）の希望と設計者（阿川さん）のこだわりをぶつけ合い、擦り合わせながら打合せを重ねました。たくさんの提案をいただき、誠実に対応していただきました。阿川さんには色々とご苦労をおかけしましたが、私はとても楽しかったです。
理想的な家が完成し大変満足しております。
築44年の木造住宅です。18年前、建築士である奥様が計画し地元の工務店が施工、2人のお子様が生まれ、成長し、大切に暮らされていました。
2度目に当たる今回の改修工事は、奥様の拘りを具現化するため「趣味や価値観の合う建築家との家づくり」を希望されました。
初めてお会いした際、奥様は間取りの変更案をご用意され、私はその内容から何が求められているかを読み取り、⼀歩踏み込んだ、心ときめく空間をご提案させていただきました。
美しさと素材の質感、機能面とのバランス、構造補強、そして現場での細かな調整...いわばプロ同士の意見をぶつけ合い、より良い方向へと導く濃密な時間でした。
構造家、施工者の技術にも⽀えられ、建主さまご⼀家にこれからも愛される生き生きとした空間に蘇りました。