一戸建てをリフォームした60代のHさん。「自然を感じながら、ペット、友人とガーデニングを楽しむ 心地よい終の棲家となる住まい」を目指し、耐震性、バリアフリーも考慮。最初はリフォーム会社を考えていたのですが、「今の家の良さを生かした提案」をしてくれた建築家に依頼することにしました。
担当したOZONE住まいづくりコンサルタントが、家づくりの過程をご紹介します。
Qお客様はOZONEにどんなきっかけでいらっしゃったのですか?
リフォーム展示会の会場に置いてあったOZONEのパンフレットを見て「リフォーム会社を紹介してくれるサービス」があることを知り、OZONEへ相談にいらっしゃいました。
Qお客様はリフォームに際してどんな要望をお持ちでしたか?
この家を新築する時に、内装をお母様と一緒に選んだことがとても良い思い出として残っているので、「思い出のある部分を生かしたリフォームができると良いな」と思っていたそうです。
併せて、築39年という事もあり、断熱や耐震も心配だった為、このリフォームをきっかけに改善する方法も提案してもらいたいというご要望がありました。
Qリフォームの依頼先選びはどんなふうに進んだのですか?
最初は大手リフォーム会社さんをご紹介させて頂き、まずは話を聞いてみましょうと言うところから始まりました。ですが、希望していた「既存の物を残し、引き継いでいきたい」という事が叶えられず、思っていたリフォームが出来ないと感じ、再度、OZONEへ相談にいらして下さいました。
古き良きものを大切にし、こだわってリフォームができる「建築家」との家づくりをお勧めし、プラン提案コンペで建築家を選ぶコースで、検討し直す事になりました。
Q家づくりのサポート過程で、思い出に残っていることはありますか?
今まで集めていたイメージ写真や雑誌の切り抜きをまとめた資料がたくさんあり、今回のリフォームへの熱い思いがものすごく伝わってきました。
家づくり計画シートをまとめながら、どの建築家を候補に挙げるか、コンサルタント達で話し合いながら必死に検討を重ねました。
Q実際にリフォームしたお宅を訪問してどうでしたか?
玄関を開けた瞬間から、昔からあった部分と、その先の新しくなった部分がうまく融合して、とても居心地の良い空間が出来上がっているのを感じました。
「ここを残したい」とお話されていた廊下の木製の壁は、新たに設けたハイサイドライト(高窓)から自然光が入り、艶やかな飴色に輝いて、とても美しく見とれてしまうほど。
建築家のプラン提案コンペの時には、図面やパース、模型もあり、想像しやすい提案だったと思いますし、建築家と一つ一つこだわって、じっくりリフォームを進めて行くということは、こういう事なのだと感じました。
●所在地:千葉県 ●リノベーション面積:138.00㎡(41.82坪) ●構造:木造軸組工法 ●施工期間:2015年8月~2016年9月 ●設計者:小俣忠義+金子有太(フレイム) ●撮影:大槻夏路 ●掲載:オトナリノベーションno.2 ~50代から始める、暮らし直し~(扶桑社)
両親が「ゲストハウス」として建築したものだそうです。
老朽化が目立つようになり、「住まい」としてリノベーションすることを検討しはじめました。
最初は「リフォーム会社紹介」を利用されましたが、提案は求めていたものではなかった為、再び相談に来て頂きました。
こだわってリフォームをしたいということで、「コンペで建築家を選び、進めるコース」を利用することになりました。
3人の建築家から間取りの提案を受けました。H様からは「どの提案も魅力があり、ぎりぎりまで迷いました。過去のリフォーム計画で無理と諦めていた箇所までデザインされているのを見て、これが建築家にお願いする意味かと改めて驚きました。」と感想をいただきました。今回はご自身の介護経験を生かしたプランを作ってくれた、建築家の小俣さん達に依頼することになりました。
H様は「この家は、今と未来を楽しむためのツールボックスのようなものなんです」とお喜びでした。