ご夫婦二人の為のこだわりのリノベーションです。 子育ても終わり、これからは二人で気持ちよく過ごせるためのリノベーションを考え、OZONEへご相談にいらっしゃいました。
最初にお話を伺ったとき、「妻の要望を全面的に叶えてあげたい」とお話しされたご主人の優しさが、ものすごく伝わってきました。
奥様からは「京都にあるカフェの建物がとても好きで、その雰囲気をもつ空間をつくりたい」と伺いました。*喫茶店「寺町 李青」に許可をいただき、お施主さまが撮影された写真です。
こだわりのある空間を実現するために、依頼先の選定は慎重に進めたいと思い、そのカフェの写真を拝見し、建築家やリフォーム会社の事例ファイルを一緒に見る中で、建築家とのリノベーションなら、思い通りの空間が実現するのではないかと感じました。その後、何度か話し合う中で、建築家を「プラン提案コンペ」で選定するならば、良い方向に進むと思い、コースへお申込みいただきました。
まずは家づくりのヒアリングで、今の家での生活の振り返りと未来の希望を、コンサルタントの松本と渡邉でお話を伺いました。
執筆家のご主人、アンティークが好きな奥様、それぞれ仕事のもの、趣味のものと持ち物がたくさんあり、素敵なリノベーションになることは間違いないと思いながらも、今持っている物たちが新しくなる家に馴染むように、その個性を生かせる依頼先を選定したいと、絞り込みにとても悩みました。
*テーマとデザインテイストは、計画書の一部を抜粋したものです。デザインテイストではモダンとクラシックに印がついています。
建築家を3名に絞り込み、その建築家たちとコンサルタントで現地調査に向かいます。
都心にあるご自宅は、リフォームする必要はないのでは?と思うくらい素敵に暮らされており、ダークブランを基調とした家具、奥様の収集したアンティークやインテリアがしっくりとなじむ空間となっていました。*写真は解体時のものです。
現地の様子を見た建築家が言い、このお宅の居心地の良さに、ついつい時間をオーバーして皆で話し込んでしまいました。
プラン提案では、3名の建築家のアイデアがそれぞれ素晴らしく、H様も非常に悩まれましたが、大塚聡さんに依頼することになりました。Hさまの感想です。
「私たちの暮らし方、生き方をよく理解していただいてると感じました。その上で3つの配置例をシミュレートし、そこから私たちのイマジネーションを引き出して、さらに専門家との対話を始めようと誘っているように受け取りました。」大塚さんの提案には「思い立った時に部屋の模様替えをしたい」という希望のあった奥様のために、配置を変えて楽しめるシミュレーションも盛り込まれていました。
これが建築家との家づくりの醍醐味と言うか、楽しさの極みではないかと感じました。
本やレコードなど昔からコツコツと収集してきた思い出のモノがたくさんある事、照明にこだわり陰影を楽しみたいというお話などをたくさんすることで、H様が今までどのように暮らしてきたか、これからもどのように暮らしたいか、と言う事を感じ取りながら、建築家との家づくりが進んでいきます。*こちらが建築家の大塚聡さん。
完成したお宅がこちら。
家具も何も入っていない箱は、何となくさみしい感じがしますが、H様の本やレコード、思い出のダイニングテーブル、アンティークの家具が入る事で空間ががらりと変わります。
建築家大塚さんは、舞台美術も手がけていて、舞台に立つ人を引き立たせることを考えているので、このお宅も主役=お施主さまが生き生きする空間になっています。写真を通じて十分伝わってきます。
お住まいが完成したのは1年ほど前になりますが、つい先日、H様と偶然お会いする機会があり、とても快適に暮らしているとお話しを聞き、私達もとても嬉しく思いました。
住み慣れた自宅の大規模リノベーションは、いつかはやらないと、と思いながらも重い腰が上がらないものですが、快適な住まいが手に入ると、これからの生活がぐっと豊かになります。
今は家で過ごす時間が長くなり、快適に暮らす大切さをしみじみ感じ、今回の計画のお手伝いができた事をとても嬉しく思っています。
計画地:東京都 建物種類:RC造マンション(約57㎡、築33年、在住24年) リフォーム箇所:全部
コース:リノベーションコンサルティング ハーフコース 担当コンサルタント:松本・渡邉
設計:大塚 聡 施工:㈱匠陽 リフォーム後の写真撮影:中島悠二
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