「家をつくる」ということは、人生においてとても大きな夢であり決断です。一口に「家づくり」と言っても、土地を購入して家を建てる、建売住宅を購入する、新築マンションを購入する、中古物件を購入してリノベーション(リフォーム)するなど、さまざまな方法があります。ここでは、土地の購入後、戸建注文住宅を計画し完成するまでの流れを見ていきましょう。
住関連の会社が行っているセミナーやインターネット、雑誌等で自分らしい家づくりのための情報を集めましょう。建築の法律や制度、家の構造や工法、外観やインテリアのデザイン、建材や設備の特徴、現在重要視されているテーマなど、知っておくとお得な情報が数多くあります。そしてそれらの情報をもとに、理想の家のイメージを固めていきます。
現在の住まいやライフスタイルを改めて見直し、自分たちのこれからの住まい方を整理します。家での過ごし方、快適性のグレード、インテリアや家具のデザインや機能性、耐久性などを分類して箇条書きにしておきます。また、家族の将来設計も合わせて行なうとよいでしょう。
資金計画は家づくりの要ともいえますので、しっかりと立てましょう。理想的な住まいの規模とグレードで一体いくらかかるのか、最新の平均坪単価を元に総費用を割り出し、新築工事の大まかな予算配分を検討します。資金計画に無理があると感じられる場合は、計画を見直すことも必要です。
方向性が決まったら依頼先を検討します。住宅建築の主な依頼先として、工務店、設計事務所(建築家)、ハウスメーカーが挙げられます。依頼先は家づくりの大切なパートナーですから、建て主が一番慎重に対応しなければならない段階です。
設計、設備を考える上で考慮しなければならないのは、間取りの動線が機能的か、暮らしやすく快適な性能になっているか 、デザインが感性に合っているか、など。この段階で、設計内容の細かな打ち合わせが行われます。また、将来の生活設計を踏まえて、可変的な要素も組み込みましょう。設計内容が決定すると、行政庁に建築確認申請が行われます。
打ち合わせした設計内容は設計図に明記されます。それをもとに工事会社が、工事金額を項目ごとに明記した見積書を作成します。建て主は、工事内容や予算金額が合っているかの確認を行います。
設計内容と見積もり金額が計画に合致し、工事を依頼してもいいと判断した時、工事請負契約を行います。5種類の書類を依頼先で準備してくれますので、前もって入手し内容をしっかり読み込みましょう。
設計、設備を考える上で考慮しなければならないのは、間取りの動線が機能的か、暮らしやすく快適な性能になっているか 、デザインが感性に合っているか、など。この段階で、設計内容の細かな打ち合わせが行われます。また、将来の生活設計を踏まえて、可変的な要素も組み込みましょう。設計内容が決定すると、行政庁に建築確認申請が行われます。
契約時には曖昧な部分をなるべく排除し、計画の内容を明確な形にしておくことが重要です。
地鎮祭は着工前に更地になった敷地内で行います。その土地を祓い清め、土地の神に土地利用の挨拶をする祭儀です。主催者は建て主となりますが、依頼すれば工事会社がすべての手配を代行してくれます。 上棟式は建物の構造体の最上部に、屋根の棟となる棟木が取り付けられた時に行なわれる祭儀です。工事会社が主催し、工事の安全と建物の堅固長久を、建築の神さまに祈願します。
工事請負契約後、いよいよ着工に向けて準備が進められます。土台・柱・梁などの構造材の準備や建材の発注を行います。着工・基礎打設工事・上棟と続きます。設備機器などの最終的な決定や内装の仕様の打ち合わせも重ねます。家ができあがっていくプロセスを見守っていくことも建て主の仕事のひとつです。工事が始まったら出来るだけ現場に通い、プロセスを写真などに残しておくのもよいでしょう。
行政庁が建築確認申請に沿って竣工検査を行ないます。また、工事会社では建て主に対して計画通りにできているかの検査を要請します。このときは必ず設計担当者、工事担当者、建て主の3者が立ち会ってください。確認が済んだら工事会社が工事完了引渡書を作成し、建物の引き渡しが行われます。ここで建て主に所有権が移行し、入居が可能となります。
いかがですか? 戸建注文住宅を建てる際の大まかな流れを時系列で見ていきました。実際にはここで紹介した以外にも、細かな作業がたくさんあります。依頼先と話し合い、専門家のアドバイスを参考にしながら、世界に1つしかない自分だけの家を完成させてください。
(2018.3.2記)関連記事
OZONEメールマガジン(無料)のご案内
住宅事例や家づくりに役立つ情報、リビングデザインセンターOZONEで開催するイベントやセミナー情報などをメールマガジンでお届けします。