床・壁・天井、家具、照明、窓廻りから小物まで、その部屋で目に入るもの全てがその空間の「インテリア」を構成する要素 です。その場所にいて「気持ちがいい」「くつろげる」と感じるのも、反対に「落ち着かない」と感じるのも、インテリアの影響によるところが少なくありませ ん。ここでは、快適に暮らすためのインテリアの選び方を考えてみましょう。
インテリアを上手にまとめるポイントは、まず部屋の用途や暮らし方にあわせて考えることです。たとえば、家族や友人と楽しく華やいだ気持ちで過ごし たい場所(リビング)と、気持ちを落ちつけてぐっすり眠りたい場所(寝室)では、当然ふさわしいインテリアも異なります。また、同じリビングでも外の景色 をのんびり眺めたいのか、集まった仲間でコミュニケーションを活発に楽しみたいのかによって、家具の配置も選ぶソファも違ってきます。その場所でどのよう に過ごしたいか?が明確になれば、内装材やカーテン・ブラインド、照明などを1つずつ決められますし、家具をレイアウトすることができます。
好きなインテリアのタイプを見つけることも重要です。インテリア雑誌やショップ、旅先で出会ったインテリアなども参考になるでしょう。「いいな」 「好きだな」と感じる空間が、どのような要素で構成されているかを研究して、自分の好きなインテリアのテイストを見つけてください。
それぞれの素材は仕上がりの雰囲気だけでなく機能性も異なります。用途にあわせ、機能面とインテリアテイストの両面から材料を選んでいきましょう。色味だけでなくテクスチャの違いでもだいぶ雰囲気が変わります。
カラーの調和も大切です。ベースとなるカラーを決めたら、それにあわせてポイント(アクセント)となるカラーを決めます。色をたくさん使うのはかなり高度なテクニックがいりますので、4~5色でまとめてみましょう。
部屋の印象や使い勝手に大きく影響しますから、家具は、デザインだけでなく大きさ(幅、奥行き、高さ)と色味、テクスチャが重要です。手持ちの家具や内装仕上げ材との調和も考えて選びましょう。
全体のベースとなる明かりに、場所に応じた明かりを足していきます。 たとえばソファの近くなら、フロアスタンドやテーブルスタンドを置いて、部屋のなかにシーンを作るつもりで。場所の機能と演出の目的にあわせ、照明器具と光源の種類、明るさの程度を選んでいきます。
用途や求める機能にあった窓装飾を選びましょう。最近では遮光や遮熱などの機能性に優れたものもあります。窓の面積が大きい場合、窓装飾で部屋の印象は変わりますので、インテリアイメージにあわせて色や素材を選んでください。
家具のレイアウトは、暮らしの動線にあわせて決めていきます。椅子を引く、扉を開ける、棚を引き出すなどの動作にあわせたクリアランス(ゆとり)も 十分に見込んでレイアウトをしましょう。部屋の大きさに対して家具の分量が多すぎると、窮屈になり暮らしにくい住まいになってしまいます。詰め込みすぎ ず、適度な余白(余裕)の残るレイアウトを心がけます。また、愛着をもって永く使い続けたい家具であれば、カタログやインターネットだけでなく、できるだけ実物を見て試してから選ぶことをお勧めします。
家具の大きさや使い勝手など、専門家の意見を聞きたいときは、デザイナーがアドバイスするインテリアポイント相談をおすすめします。
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