長く続いたコロナ禍も落ち着いてきた頃、OZONE家designのサービスをご利用されてリノベーションをされたK様がご相談にいらっしゃいました。
K様のリノベ―ジョン事例「お子様の独立後まで考えたマンションリノベーション」はこちら
リノベーションが完成してから7年。ご家族の状況は大きく変化し、2人のお子様は独立して結婚され、お嬢さんにはお子様が誕生されたそうです。
7年という歳月を重ね、K様の生活や体調にも変化が・・・。
お子様の独立後、子供部屋だった2つの個室が夫婦それぞれが使用されていますが、ご主人は以前よりも早起きになり、2つの部屋の天井がつながっていることから朝起きた際の活動音や、夜明け前に点灯される照明の灯りなどが要因で、奥様も早くに目が覚めてしまうというお悩みがありました。
他にも、お孫さんが生まれるたことで、それぞれの家族全員が「実家のマンションに集いたい!」という気持ちが強くなり、こだわって造作したベランダ側の小上がりを無くして、全員が大きなソファに座って寛ぎたいという考え方に変化していました。
また、幼いお孫さんがフラットな床の方が動きやすいということ、ベランダに降りる際に小上がりとの段差が膝に負担となってきていることも小上がりをなくしたいと思った理由とのことです。
再相談内容を伺った際、K様は「小規模工事なので、依頼先はリフォーム会社になるのでは?」と仰っていましたが、現状のデザイン性を踏襲するとなると、7年前にリノベーションを依頼した建築家に携わってもらった方が統一感のある住まいになることは確実です。そこでOZONEのコンサルタントがリノベーションを行った、建築家の町田さんにご相談しました。
小規模リフォームのため、建築家にはお願いしにくい内容であるにもかかわらず、
「分かりました。最近コロナ後に以前と考え方や生活が変化したことで、再度リフォームしたいという依頼も受けています。全く問題なくお受けしますよ。」と、明るく爽やかに、お返事を頂きました。
こうしてK様と町田氏による、新たなリフォームがスタートしました。
新たなリフォーム完成後、お宅訪問をさせていただきました。
ベランダ側にあった小上がりと仕切りのガラリ戸は撤去したことでフラットな床となり、窓側の天井にある物干し金具は床からの高さが高くなったため、下に2段目を付けて高さを下げました。壁側の収納扉は床からの高さに変更していますが、7年前のリノベーション時と同じ面材を使用したことで、全く違和感がありません。ガラリ戸のあった部分も、幅は狭いですが棚板を内蔵した収納となり、使い勝手が良さそうです。
生活をしていく中で濃い色のフローリングはごみが目立つという事がわかり、小上がりを撤去した床の部分は明るい色の床材に貼り直しました。「微妙に似た色合いのフローリングにすると、逆に違和感がでます」という町田さんのご意見もあったとか。
サッシは室内側の木建具から、樹脂のインナーサッシにしたことで、この冬は一層温かさが増したそうです。
キッチンのリフォーム前後の写真は、殆んど変わっていないように感じられますが、2点が変化しました。
● テレビが大きくなった
● テレビが掛けてある壁は天井まで塞ぎ、鏡張り仕上げとした
テレビの掛けてある白い壁の向こうは、ご夫婦それぞれの寝室となっています。
光や音が気にならないように、天井まで壁を塞ぎましたが、リビング側から見た壁の上部に一枚物の鏡を貼ることで、天井が奥までつながって抜けているように演出されています。
実際、ご訪問させて頂いた際に、鏡であることには全く気が付かず、天井が伸びているのだと思いました。
建築家の町田さんからは「設計料も工事会社への設計アドバイス程度であれば、それほどかかりません。」とのお話しを頂き、建築家からのアドバイスに沿ってリフォーム工事が進行できたことで、工事金額も驚くほど少なく収まりました。
リフォーム完成後、新しくなったリビングには娘さんご家族が選んでくれたお揃いのソファが置かれ、ご両親、娘さんご家族、息子さんご夫婦の大人6人、子供1人、愛犬1匹で楽しくにぎやかな家族会を開かれたそうです。
7年はあっという間ですね。去年は以前建てた住宅のプチリフォームの多い年でした。(3軒ぐらい)
スタイルも変わる月日でしょうし、コロナ後と言うこともあります。同じクライアントからの依頼は嬉しいものです。不思議なことに今年は、同じクライアントの増築や別荘、新築が多いです。
気心知れてますし、どのように成長したかもお互い知れて楽しいですし、、、 建築の仕事の醍醐味です。
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