戸建て住宅の「建て替え」と「リフォーム/リノベーション」、それぞれのメリット・デメリットを把握したうえで、住まいの現状を知り、慎重に判断しましょう。
(メリット)
・地盤改良できる
・構造を自由に選べる
・自由な間取り
・最新基準での住まいの性能を確保できる(耐震性や断熱性、バリアフリー等)
(デメリット)
・費用面での負担が大きい
・引っ越しや仮住まいが必要、登記や税金等の諸経費もリノベーションに比べかかる。
・現行の基準法によっては建築面積や延べ床面積が小さくなることがある
(メリット)
・リノベーションの規模により仮住まいや引越しが不要
・思い出深い建物や部屋を残しながら、部分改修が可能
・メリハリをつけてリノベーションすることで、建替えに比べて費用負担も軽減可
(デメリット)
・地盤改良、構造変更ができない。
・構造や要望にもよるが、希望の間取りが叶わない場合もある
・目視では分からない瑕疵があると、リノベーション工事中に計画の変更が発生し、それに伴った費用のUPもある。構造に関わる問題の場合、思った以上に費用が嵩む可能性あり。
住まいの状況を知ることは、住まいの弱点を知ることにもつながり、最低限改修しなくてはいけない箇所が見えてきます。おすすめは、住まいをリフォーム会社や工務店、建築家に見てもらうことです。
現状を把握し、改修しなくてはならない箇所を修繕しつつ、こだわりを盛り込んだリノベーションプランを提案してもらうことで、全体のコストと規模が見えてきます。それをもとに、リノベーションが現実的に可能かどうか、要望の実現性と合わせて判断してみましょう。
まずはリフォーム会社に住まいを見てもらいましょう。
年間棟数からしてもリノベーションの実績は抜群の数を誇りますし、経験値からコスト的にもスケジュール的にもバランスの良い計画を提案してくれるでしょう。
新築もリノベーションも対応可能な工務店や建築家がお勧めです。
性能値もこだわりたいが、比較的良心的なコストで提案してもらいたければ工務店にお声がけするのもいいですし、増築や減築、間取りの自由度を求めるようでしたら思い切って建築家に相談してみましょう!
建て替えか、リノベーションかを判断するのは、個別の要素が多く、1つ1つ確認してクリアしながら進むケースが多いです。建築士でもあるコンサルタントに相談しながら進めれば、安心して家づくりすることができます。
(写真は上から1番目/設計:廣田悟建築設計事務所、2・4・5番目/設計施工:ますいいリビングカンパニー、3番目/建築家による現地調査の様子(マンション)、2019.12記)
関連記事
OZONEメールマガジン(無料)のご案内
住宅事例や家づくりに役立つ情報、リビングデザインセンターOZONEで開催するイベントやセミナー情報などをメールマガジンでお届けします。