購入した中古住宅をクラシカルな表情の外観に。
2021年完成の "建築家に頼んで大成功"のリノベーション実例を登録建築家自身がご紹介します。
購入した中古住宅をクラシカルな表情の外観に。
2021年完成の "建築家に頼んで大成功"のリノベーション実例を登録建築家自身がご紹介します。
改修後:クラシカルな表情に整える
中古の住宅(木造軸組工法・2階建て)を購入し、リノベーションした事例です。
世田谷区の住宅街、緑道沿いの住宅。もともとの建物は外壁の半分くらいに石が貼られ、バルコニーには後付けのサンルームが設置されていました。
改修前:リノベーション前の外観はやや乱雑な印象
道路側の塀には既存のロートアイアン風のフェンスがあり、それに合わせる形でクラシカルな表情のエレベーションにしました。バルコニーはサンルームを撤去し、同じロートアイアン調の手すりを設置して全体の調和を図りました。全体的にホワイトのボリュームをくり抜いた部分に建築主さんと選定した石調タイルが表情を見せている形に。石調タイルの一部にはピクチャーウィンドウを新設しています。
庭側もくり抜かれた部分にレンガ調タイルを施工
改修前
改修後
リフォーム前はいろいろな種類の仕上げ材が使われていたインテリア。リフォーム後は漆喰(シリカライム)やポーターズペイント、壁紙などに整理し、すっきりとした印象にしました。
※床は既存の床をそのまま使用。
緑道に対して大きく開いたピクチャーウィンドウ。ミラーガラスを使用することで、緑道の緑を室内に取り込みつつ、外からの視線を遮る工夫をしました。
床面積の大きなLDKは、半円形の開口に設置されたガラスのパーティションで必要に応じて3つの部屋に分けることができます。既存の装飾的な建具も調整の上で使用しました。
既存のトップライトを生かして明るいダイニングとしました。一部、あえて装飾的な模様の壁紙を選定し、空間にメリハリを持たせました。
2階の廊下。珪藻土クロスで柔らかな印象に
壁のうち一面はポーターズペイントで塗装
床はテラコッタ調タイルを採用し、温かみのある雰囲気に
●家族構成:単世帯
●延べ床面積:264.70㎡
●竣工:2021年
●構造:木造
●Photo:イエフォト
シンプルで気持ちよく肩ひじ張らない家というものがあれば、そういう家にできるだけ近付けるべく日々住宅を設計しています。「住む人がほっとするような空間」そんな空間を実現するお手伝いができればと思っています。
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