建築家で大成功のリノベーションvol.15　「おうち時間を楽しむマンション」建築家：高橋孝栄さん

コロナ禍にあってテレワーク等が増えたため、現在のお住まいをリノベーション。2020年完成の "建築家に頼んで大成功"のリノベーション実例です。登録建築家自身がご紹介します。

植栽を照らすベランダの光や間接光で演出する夜のリビング・ダイニング。

文京区の幹線道路に面したマンションの最上階（6、7階）のオーナー住居です。
コロナ禍の中にあって在宅の機会も増えることが想定され、間接光等が大好きという依頼者の希望に沿うようにリフォームを行いました。
室内だけでなく、外部テラスを緑化し、潤いを演出しています。
間接照明、自然素材を多用し、おうち時間を楽しむ住宅となりました。

収納を充実させながら、あえて足元を浮かせて間接光を設置して、浮遊感と奥行き感を演出した廊下。

書斎コーナー

階段下のスペースを書斎コーナーにして、カウンターデスク・可動書庫を配置。
在宅ワークを快適なものとするように、バルコニーを緑化して照明を設置。「昼の光」「夜の光」が感じられるようになっている。

浴室

間接光を楽しむ寛ぎの浴室。

リビング・ダイニング

【改修前】外部テラス

【改修後】

バルコニー部に塗装とプランターによる簡易庭園化を計り、且つ、サッシの不透明ガラスを透明化して、外部との連続性を確保したリビング・ダイニング。
ガラス上部はブラインド等でプライバシーを得ながら、夜は外のスポットライトで植栽を浮かび上がらせて夜景が楽しめるように計画。既存躯体を利用し、間接光を配置しています。

LDからキッチン側を見る

【改修前】

【改修後】収納を機能的に集約して広いスペースを確保。奥にはキッチンを配置している。

キッチンからリビング・ダイニングをみる

キッチンはセミオープン型、収納はコノ字型に配置して大容量化を可能にしています。

詳細情報

●家族構成：ご夫婦+お子様1人
●延べ床面積：120.05㎡
●竣工：2020年11月
●構造：RC造(マンション)
●Photo：(株）エムズ代表田中誠一

建築家：高橋孝栄さん

設計に際しては、建て主との信頼関係や共通の価値観が最も重要と考えております。全体が良く理解できるよう、透視図や模型等で密度の濃い話し合いを重ねながら、お互い納得した上で設計を進めています。さらに、コストコントロールをうまく行いながら、合理的な予算管理をするのも設計者の大事な責務と思っています。一緒により良い家づくりを目指しましょう。

建築家プロフィール