2021年に完成した "今ならでは"の住宅実例を、登録建築家自身がご紹介します。
建主はテレワークが始まったことを受け、郊外に第二の拠点を設けることを検討。仕事も遊びも不自由なく、家族で心置きなく過ごすことができる住宅が実現しました。
10年ほど前に設計を担当し、都内にご自宅を建てられたお施主様から「週末や長期休暇に家族や親戚、友人で過ごすための別邸を建てたい。」とのご依頼をいただきました。コロナ禍で都心では自由に出回ることが難しくなったこと、リモートワークでお仕事をされていることもあり、二拠点での生活を考えられたそうです。
土地を探すタイミングからご相談をいただき、軽井沢エリアで、町や自然との距離のバランスが良さそうなエリアを一緒に選びました。
ご夫婦と娘さんとワンちゃん、みんなが過ごせることに加え、ビリヤード台を置きたい!ゲストルームが欲しい!という要望がありました。
豊かな樹々に囲まれた敷地に、光や風、緑を享受するように角度をつけてボリュームを配置することで、3つの庭を設け、それぞれを臨む窓は屋内での過ごし方に合わせて高さ位置を変えています。
ビリヤード台を置くためにつくったプレイルームは、ダイニングとつながっています。
家族や親戚、友人などの身近な人たちが集まって十分に楽しむことができる広さを確保しました。ブランコも設置してあり、子どもが楽しく遊ぶことができます。
天気のよい日はウッドデッキでバーベキューをしたり、冬場も室内で十分に遊ぶことができ、一年中楽しめる家です。
もう一つの要望であったゲストルームは、主寝室や子供部屋からは離れており、ゲストも気兼ねなく過ごせます。
リモートワークに対応すべく、主寝室にはワークデスク設け、十分な作業スペースを確保。
子ども部屋にも、造作のカウンターを設けています。
2階のホール、主寝室、子ども部屋には、1階とつながる開口が設けられています。風を通すだけでなく、ひとの気配を心地よく感じながら過ごすための工夫です。
お施主様とのやりとりにおいても、コロナ対策をとりながら設計を進めました。
打ち合わせはほとんどオンラインで行い、サンプルや模型は郵送して確認してもらうなど、リモートでもご判断いただきやすいよう配慮しました。
住宅の設計は楽しいけど、難しいと思っています。 変わらないのは、「家」が暮らしにとって大切でな場所であるということ。 でも、気持ちがいいとか、美しいとか、といった感覚にしても、周辺環境や家族の状況、経済的な価値観にしたって、変わっていくものです。そんな複雑なことが簡単にまとまるはずがない。。 。 だから、毎回一生懸命考えて設計をしているかもしれません。
佐久間徹さんプロフィール >>
(2022.8月記 撮影 根本健太郎写真事務所 *建築家の写真を除く)
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