ご両親から受け継いだ築28年の純和風の木造住宅。
2022年完成の"建築家に頼んで大成功"のリノベーション実例を登録建築家自身がご紹介します。
ご両親から受け継いだ築28年の純和風の木造住宅。
2022年完成の"建築家に頼んで大成功"のリノベーション実例を登録建築家自身がご紹介します。
ご両親から受け継いだ純和風の木造住宅を、使いやすく、美しく、心ときめく空間へと導く改修計画です。築28年の木造住宅は、質の良い自然の材料が多く使われている一方で、プリント合板などの化学的な建材と混在していました。襖で仕切られた8畳と6畳の和室、雪見障子と縁側、繊細な欄間・・・
そしてカーテンに遮られた美しい庭。必要のない物を丁寧に取り除き、少しだけプランに手を加え、既存の魅力を引き出すデザインを目指しました。
これから人生の後半を過ごされるご夫婦にとって、終の棲家に相応しい家になったと思います。
上パースと同じアングルの写真
改修前は6畳間にこたつが掘られた家族団欒の場所でした。隣の8畳間は茶道の教室、庭との間には長い縁側が配置されて障子と襖で仕切られていました。
リビングは畳の床座から椅子とテーブルの生活スタイルに変えました。
和室の地袋があった窪みには、椅子とソファーの機能を兼ねたベンチシートを設けました。
障子と天袋はこの住宅に元々備わっていたものを利用しています。和室の魅力を再確認しながら、モダンデザインと融合させることが設計のテーマになりました。
室内に表した梁と柱は新しいリビングの重要なアクセントになっています。
テレビの奥にはご主人の寝室を配置しました。
就寝までの時間は引き戸を開け放し、リビングを広々と使うことが出来ます。
ダイニングテーブルは、建主の倉庫に眠っていた「栓」の無垢板と新材のウォルナットを組み合わせてデザインしました。
ご主人の寝室からもお庭を眺められます。
雪見障子から垣間見る植栽は、茶道の先生だったお母様が生前大切にされていた日本庭園です。
ご主人の寝室からリビングを見たところです。
隠れていた梁を表に出し、天井を高くしてレッドシダーのパネリングで仕上げました。
柱の右側は縁側でしたが、一つの空間に繋げてリビングと寝室を広くしました。
仕上げと天井高の変化が庭の魅力を引き立てています。
独立型のキッチンです。
奥の右側が勝手口、左側はリビング、正面の扉は階段下収納へと繋がります。
キッチンの配置は変更せず、またキッチンと収納は既製品を採用することでコスト抑えました。
玄関入って右側がキッチン、左側手前がリビング、奥がご主人の寝室へと繋がります。
廊下の突き当たりが水廻りとなっていますが、玄関から直接トイレのドアが目に入らない様に、透けたバタフライドアを設置しました。
これは既存の欄間を2枚張り合わせて再利用したものです。
●家族構成:単家族
●延べ床面積:114㎡
●竣工:2022年6月
●構造:木造
●Photo:繁田 諭
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