2021年に完成した "今ならでは"の住宅実例を、登録建築家自身がご紹介します。
木造平屋のリノベ-ションで夫婦、お子さんと2匹の猫のすまい。
テーマは家族が好きなことを楽しめる場所を作ることです。
2021年に完成した "今ならでは"の住宅実例を、登録建築家自身がご紹介します。
木造平屋のリノベ-ションで夫婦、お子さんと2匹の猫のすまい。
テーマは家族が好きなことを楽しめる場所を作ることです。
音楽が好きで曲を聴いたり作ったりするご主人の部屋は、リズム感が出るように壁をツートンカラ-にしています。また体感的に広がりを感じられるように天井を高くして梁を現しました。
ア-ト作品を作る奥様には和室をアトリエに改造。障子の光や庭の緑を眺められるスペ-スに。外の眺めだけでなく内部にマド(開口)を設けて作品を飾る青い壁、壁のモルタル、庭の緑や光を切り取り室内にもう一つの景色を作りました。
本が好きなお子さんとご夫婦。居間の一部に本棚を作り窓辺にベンチを設け、向かいにソファ-をセットして小さな図書室のような空間を作りました。ベンチで本を読んでいるお子さんの横を猫が階段状の本棚を登って小屋組の梁の上を散歩。そんな親密感のある情景をイメ-ジしました。実際猫たちは、ここを登って梁の上を散歩しているそうなので一安心です。
皆が食事をしたり話したり、団欒するスペ-スもあります。
「2つの和室と廊下を1つのスペ-スに広げて居間としたい」との要望がありましたので、フロ-リングを張り図書室と居間に。
そこに畳の間を繋げて座敷のよさも感じられるリビングにしています。
天井が高く落ち着いた色合いの図書室と居間。
一方、座敷は天井は低いですが、明るく南側の庭が見え陽だまりの場所。
異なる2つの居間を楽しんでいただきたいです。
やはり好きなことを家でできるのは楽しいと思います。
その楽しさがくらしを自身を豊かにしてくれるのだと思います。
好きなことと同じくらい、その場所が好きになってくれれば嬉しいです。
窓は室内に広がりや眺め、光をもたらせてくれます。
このすまいでは内部にマド(開口)を設けました。
そこから見える家族の姿や切取ったインテリアをすまいのワンシ-ンとして見せたかったからです。
またマドは部屋と部屋を繋ぎ空間の広がりと家族の気配も感じさせてくれます。
・家族それぞれが好きなことを楽しめる間取り
・団らんのための二つの異なる居間
・室内に設けられたマド
●家族構成:ご夫婦、お子様
●延べ床面積:88.6㎡
●構造:木造
●竣工:2021年
●撮影:湯原慎一郎
好きな事や家のイメ-ジを聞かせてください。良く行く店や好きな本、音楽、雑誌で見た家等。なんでもいいと思います。それは〝すまいの要望〟とともにお互いを知るツ-ルになります。コミュニケ-ションをとりイメ-ジを共有しお互いに共感できるものを目指しています。一緒に〝すまいづくり〟を楽しみましょう。
(2022.11月記)
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